【モスクワ=小川知世】トランプ米大統領が日米欧の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の枠組みへのロシア復帰を提案したのに対して、ロシアは冷ややかな姿勢を打ち出している。ペスコフ大統領報道官は22日、「中国やインドなど他の国々が参加しない議論は効果的ではない」と述べ、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を重視する考えを表明した。
ロシアの復帰を巡っては、21日に英独首脳が「時期尚早」と反対した。フランスのマクロン大統領も同日、ウクライナの紛争解決が前提で、無条件の復帰は認めない立場を示した。G7サミットが24日にフランス南西部ビアリッツで始まるのを前に、米欧の隔たりを浮き彫りにする問題になっている。
ロシアは復帰を重視しない構えだ。19日にフランス南部ブレガンソンでマクロン氏と会談したプーチン大統領は「国際情勢で重要な役割を果たす機関が他にある」と述べ、G20や中ロが主導する上海協力機構、新興国5カ国(BRICS)の枠組みを挙げた。ペスコフ氏も「G20などの枠組みがより有効だ」とG7の役割の低下を示唆した。
ロシアは2014年にウクライナ南部クリミア半島を一方的に併合したのを機に当時のG8から除外された。ウクライナはクリミア返還までロシアのサミット復帰を認めないように訴えている。ロシアが譲歩しない以上、欧米が復帰で一致するのは難しい。トランプ氏がロシアの復帰を主張するほど、G7の亀裂が深まる可能性もある。
ロシアのサミット復帰はトランプ氏が20日、「より適切だ。またG8にすべきだ」と語った。同氏は2018年6月にカナダで開かれたG7サミットでも同じ主張をし、欧州各国が反対した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48899110T20C19A8000000/
2019-08-22 20:19:00Z
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